食文化から考察するロスの未来

sushi tacos

今回はロサンゼルスのパサディナよりも少し東にあるサンタアニタパークで開催されている全米最大級のアジアンナイトマーケット、626 Night Marketをご紹介すると共に、食文化から見えるロサンゼルスの未来を考察したいと思います。

2012年から始まった626 Night Marketには毎回250種以上の料理と、様々な雑貨、アート、音楽や、エンターテイメントが集い、連日8,000人以上もの人々で夜な夜な賑わい、今日では全米最大のアジアンナイトマーケットへと成長しました。

今回注目するのは、このナイトマーケットのわずか10フィート(およそ1畳分)のイベントスペースから始まった全く新しい料理、“Sushi Tacos”です。Norigami Tacosnが創作したこの「寿司タコス」なる摩訶不思議な食べ物はその名の通り、寿司とタコスを組み合わせた、全く新しい食べ物です。

ロサンゼルスで生まれ、私たち日本人にも馴染みの深い食べ物にカリフォルニアロールがあります。寿司といえば江戸前、江戸前の寿司屋ではカリフォルニアロールは元より、サーモンなんてネタは置きません。しかし、ロサンゼルスの寿司屋でサーモンを置いていない寿司屋は皆無でしょう。

文化は伝統が続いていくことで、伝統は人が作るのです。しかし、人の一生は伝統という途方もない時間の中ではただの点でしかなく、その点を受け継ぐ人がいることで、点(人が残した軌跡)は線となり、その線を後世の人が伝統と呼び、伝統が廃れる事なく続くと文化になると僕は考えています。文化は尊いものですが、すがってばかりいると廃れてしまいます。文化になっていくような線は紆余曲折で、一直線に点が続くのではなく、実際はカオスなんじゃないかとも思います。

寿司タコスは閉そく感が漂うような場所ではなく、ロサンゼルスのような自由な空気がある土地だからこそ生まれた食べ物だと思います。そんなロサンゼルスは今後もイノベーションを発信源としてあり続けるのでしょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です